リジュセア®ミニ点眼液0.025%による近視進行抑制治療について
必要とされる治療等の内容
1.疾患の説明と治療
- 近視は眼球が前後に伸びて、ピントが網膜に合わずにモノや字がぼやけて見える状態です。また、眼球の伸びは身体の成長と関連しており、低年齢の頃に速く伸びる可能性があります。
- 近視は進行すると、大人になってから緑内障などの目の病気になる可能性が高くなると言われています。
- 近視進行抑制治療の目的は、小児期にできるだけ近視が強くなるのを避けることで、将来の見え方を守り、目の病気になる可能性を低下させることです。
- 治療以外の対策としては、普段の生活では屋外で過ごす時間を増やすほか、近くを見続けないように注意することが大切です。
2.有効成分
- リジュセア®ミニ点眼液0.025%はアトロピン硫酸塩水和物を主成分とする点眼剤です。
3.効能・効果
- この薬は眼球の前後の長さが伸びるのを抑えることで近視の進行を抑制することが期待できます。
4.用法・用量
- 通常、1回1滴を1日1回就寝前に点眼します。必ず指示された使用方法に従ってください。
治療回数・費用
検査後、適応と判断されれば治療開始となります。副作用等がなく、治療継続に問題なければ、定期的に効果をモニタリングします。
検査・薬剤費用は全て自由診療(公的医療保険の対象外)となります。※表記は税込価格です。
治療回数 | 費用(税込) |
---|---|
初回 | 診察・検査費用 (4,000円) + 点眼薬費用 (4,000円) 1箱:30本 |
2回目 (初回から1ヶ月後) |
診察・検査費用 (3,000円) + 点眼薬費用 (12,000円) 3箱:90本 |
3回目 (初回から4ヶ月後) |
診察・検査費用 (3,000円) + 点眼薬費用 (12,000円) 3箱:90本 |
3回目の治療以降は3ヶ月毎の定期的な通院が必要です。
診察・検査費用(税込3,000円)及び点眼薬費用(90日分:税込12,000円)が必要となります。
注意
リジュセア®ミニ点眼液0.025%による治療は自由診療です。
なお、副作用等で治療を中止した場合でも、一旦処方した点眼薬については原則、返品・返金に応じることはできない旨、あらかじめご了承ください。
主なリスク・副作用
1.主な副作用
羞明(まぶしく感じる)、霧視(かすんで見える)などが報告されています。
これらの症状、その他にも何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご相談ください。
2.その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
5% 以上 |
1〜5% 未満 |
1% 未満 |
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眼 | 羞明 | 視力障害 霧視 瞳孔障害 |
調節障害 眼瞼湿疹 グレア |
精神 神経系 |
頭痛 |
3.治療を受ける際の注意点
治療開始前
- 次のような方は注意が必要な場合があります。必ず担当の医師や薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。緑内障、狭隅角や浅前房などの眼圧上昇の素因がある。
- 他に薬などを使っている。(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください。)
- 本治療は、近視の進行を抑えることを目的としています。ただし、完全に近視の進行を止めることはできません。
- この治療は視力を回復させるものではありませんので、近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が別途必要となります。
治療中
- 点眼後、一時的に目がかすんだり、まぶしく見えたりすることがありますので、必ず就寝前に点眼してください。
就寝前に点眼しても、翌日までまぶしく見えることがあります。
症状が回復するまでは落下の恐れがある遊具の使用、自転車や自動車などの運転、機械の操作は行わないでください。
必要に応じてサングラスをかけるなど、太陽の光や強い光を直接見ないようにしてください。 - 治療期間中および中止後は、定期的に眼科を受診して、近視の進行状況を確認する検査を受けてください。
- 医師の指示なしに、点眼するのを止めないでください。近視が急激に進行することがあります。